嬉しいご報告です。ハウスの中で、澤なすの蕾がいよいよ膨らんできました。
ガクの隙間から、小さな小さな実が顔を覗かせています。この瞬間を見るたびに、種蒔きから接ぎ木、定植と手をかけてきた日々が報われる思いがします。
ところで、皆さんはご存知でしょうか。澤なすの実は、最初は真っ白なんです。
澤なすは泉州水なすの原種でありながら、一般的な水なすとは大きく異なる特徴を持っています。そのひとつが、非常に色素が薄い繊細な果皮です。普通のなすは小さいうちから紫色をしていますが、澤なすは蕾から膨らみ始めた実がまるで白い宝石のように淡い色をしています。ここから少しずつ、澤なす特有のやさしい紫色に染まっていくんです。
この色素の薄さこそが、澤なすの繊細さの証でもあります。強い日差しにも敏感で、栽培にはとても気を遣います。でも、だからこそ口に含んだときの上品な味わいと、みずみずしい食感が生まれるのだと思っています。
室町時代から貝塚の地で受け継がれてきたこの種には、何百年もの歴史が詰まっています。その長い時間の中で、ずっと変わらずこの白い姿から一生を始めてきたのだと思うと、なんだか感慨深いものがあります。
ここからは実の成長を毎日観察しながら、水やりや温度管理をさらに丁寧に行っていきます。小さな白い実が、澤なすらしい美しい姿に育っていく過程もまた、お伝えしていきますね。
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