3月なのに続く寒さ。澤なすのハウス温度管理との闘い

3月下旬になりました。本来ならば春の陽気がハウスの中をぽかぽかと満たしてくれる時期ですが、今年はなかなかそうはいきません。

ここ数日、大阪・貝塚でも例年にない冷え込みが続いています。澤なす寒さにはとにかく弱いのです。だからこそ、この時期の温度管理は一日たりとも気が抜けません。

ハウス栽培と聞くと「温室だから大丈夫でしょ」と思われるかもしれません。しかし、現実はそう単純ではないんです。外気温が下がれば、ハウス内もそれに引きずられます。トンネルマルチの開け閉めや換気のタイミング、日中と夜間の温度差のコントロール。毎日が自然との真剣勝負です。

特に澤なすは原種に近い繊細な品種です。一般的な水なす以上に、温度の急変に敏感に反応します。低温に晒されると成長が止まり、最悪の場合は株そのものが弱ってしまいます。室町時代からこの貝塚の地で命を繋いできた種だからこそ、私たちが守らなければなりません。

「自然を相手にしている以上、思い通りにならないのが当たり前や」――これは先代から何度も聞いた言葉です。だからこそ、できることをひとつひとつ積み重ねていくしかありません。夜間の保温対策を強化し、日中のわずかな陽射しを最大限に活かし、苗たちの表情を毎日観察しています。地味で、地道で、終わりのない作業の連続ですが、それが農業というものだと思っています。

それでも、ハウスの中で澤なすたちは確かに生きています。寒さに耐えながらも、少しずつ葉を広げ、茎を伸ばしてくれています。その姿を見ていると、この寒さもまた、強い株を育てるための試練なのかもしれないと思えてきます。

収穫は例年通り5月中旬頃を予定しております。寒さを乗り越えた分だけ、きっと味わい深い澤なすに仕上がるはずです。

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