2026年 種から接ぎ木、定植、そして初花。澤なすの命のリレーが始まりました。

春の陽射しがハウスの中をじんわりと温める3月下旬。今年もまた、貝塚澤なすの「命のリレー」が、ひとつの大きな節目を迎えました。

種を蒔き、小さな双葉が顔を出し、それをひとつひとつ丁寧に接ぎ木して――ようやく定植を終えたと思ったら、もう最初の花が咲きました。※画像は定植前の状態です。

この薄紫の花を見るたびに思います。接ぎ木という作業は、言ってみれば「異なるDNAを持つ二つの生命を、ひとつの個体として共生させる」行為です。台木の強靭な根の力と、澤なす固有の繊細な味わいを持つ穂木。その二つが癒合し、やがて一本の苗として大地に根を張り、こうして花を咲かせる。自然の摂理を人の手で後押しする、農業というものの奥深さが凝縮された瞬間です。

室町時代からこの貝塚の土で脈々と受け継がれてきた澤なすの種。その一粒一粒には、何百年もの歳月が刻まれています。毎年この時期に種を手に取るたび、「この種を未来へ渡す責任」を感じずにはいられません。

ただ野菜を作っているのではありません。貝塚という土地の歴史とアイデンティティを、未来へ繋ぐバトンリレー。それが北野農園の「澤なす」栽培です。

今年の苗たちは、種蒔きから接ぎ木、そして定植と、すべての工程が順調に進みました。そしてついに、ハウスの中で最初の薄紫色の花が開きました。澤なす特有の、凛とした美しい花です。この花が実をつけ、あの「しっかりとした肉質」と「ギュッと詰まった濃厚な旨味」を宿す日も、もうすぐそこまで来ています。

皆様の食卓へお届けできるのは、例年通り5月5日頃を予定しております。先人たちから受け継いだ、2026年の「澤なす」。ぜひ楽しみにお待ちください。

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